「教える」先生と、「何もしない」生徒たち。
お久しぶりです。こんなに日々更新していないのにもかかわらず、毎日多くの方がご覧になっているようで、感謝申し上げます。
さて、大学の方も後期に入り、授業が結構入っている傍ら、塾講師を相も変わらず続けているわけですが、家庭教師も始めることになりました。
様々な視点から見て、一つ思ったのは、生徒の反応が薄い。
恐らく生徒の多くは「先生がただ黒板の前に立って教えているんだから私達は何もしなくても…」という風に思っている。。
長年そのような教育をされてそれが身に付いてしまっているようです。
生徒側の視点。
授業時間ずっと人の話を聞くのは無理。
日本の教育の場合、先生はほぼ休憩などを挟まずに黒板の前でしゃべり続ける。
自分に関係ない話ならいい。
でも話している内容は、聞かなければいずれ自分自身が困る内容。その話を聞きながら、黒板の板書を写し、メモを取る。
当たり前だろ!!!!って思うかもしれませんが、実際これかなりきついです。
だから授業中友達と話をして、楽しくしようとするが先生に「私語をするな」と注意され、誰かが居眠りをする。。。もうこの繰り返しに陥るのです。
90分間、もしくは50分間、いや、30分間でもいいですよ。ずっと人の話を聞いているのが楽しいって人っています?
生徒にとって、人の話をずっと聞いていることは苦痛でしかないのです。
先生側の視点
生徒の反応がないとつまらない。
実際授業ってやってみると分かりますが、生徒の反応がないと本当につまらない。
ただの独り言のように思えてくるのです。
「先生!これってこういうことですか?」
「分かんねえぞ!」
「お!なるほど!」
のような反応をしてくれれば・・・ってのは多くの先生が求めることです。
基本的に話をするのが好き。
先生やってる人ってほとんどそうですが、話をするのが大好きで、なんでも面白く話してしまいます。 (これは面白いって自分が思っているだけの場合も)
「ほら!生徒のみんな!こっちに注目~~!!」のように心の中では思っているのに、居眠りこいてるのもいれば私語をしてうるさいし・・・
そこで、「おいお前ら!!」ってなるわけです。
原因は、気持ちのすれ違い。
このように、生徒側が思うことや求めることと、先生側が思うことや求めることのすれ違いが起きているまま授業をしているから上手くいかないんです。
このお互いの主張が噛み合ってこそ、いい授業ができる。
「この件なんだけどさ、○○くん、どう思う?」
「~~すればいいんじゃないかな?と思います」
「お!ほんとに?それいい考えだね~採用!あ、でもこういう課題があるかもしれないね」
などが理想ですよね。
授業は一緒に作っていくもの。
先生が「教えない」ほうが学力は伸びる
そんな中、先日、このような記事を見かけました。
この記事に関連したことが書かれています。
そのほかにも、あ~!!なるほど!って思うことが沢山書いてあるので、一読をお勧めします。
大切なのは、先生自身の雰囲気づくり。
物事を教えること自体そのものはそこまで頭を悩ますことではなくても、生徒が興味を持ってくれて、発言しやすい雰囲気にするのが、かなり難しいです。
ブログの執筆でもそうですが、冒頭でどう読者の興味を引き付け、本題に入っていくかがポイントなのです。
「そういえばこの前生徒に、俺ずっと日本にいるつもりだから英語勉強しなくてもいい。って言われたの。みんなこれどう思う?日本国内色々なところに行くときに、その地域の方言や文化を身に付けてから行ったりしないよね?それと同じように外国に行っても何とかなるんじゃないかな?って先生も思ったりしたんだよ。で、本来、今こうやって英語を勉強するのは何のためなんだろう。先生も分からないから、ちょっとみんなの意見聞かせてよ!」
これを言ってみたとき、生徒は考える表情になりました。そこからだんだんと話は移って、英語の授業になっていく・・・といった具合です。
生徒が変えるより、先生が変える!!
授業は、設計図は先生ですが、実際に作っていくのは生徒と一緒です。
先生は、いい授業ができるような設計図を、しっかりと考えて作っていくのが大切だな~と思いました。
私もまだまだ勉強中ですが・・・